悪戯心

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 小さい頃、犬を飼っていた。僕はその犬をよく可愛いがった。しかし、同時に、僕はこの犬の命を終わらせることができる、と残酷なことを考えていた。
 僕は犬の怯えた顔を見たくて、少し強く足を握ったりしたことがある。そうして、怯えた犬が僕の前から離れていくと、今度は寂しくなり、僕は犬にゆっくり近づいて、優しく愛でてやる。すると、犬は穏やかな表情を僕に見せた。僕は、また悪さがしたくなった。
 人を殴ったりする人間が僕は嫌いだった。僕のお父さんは、お母さんをよく殴った。僕もそうなるかもしれないと、その時ハッとした。僕はまた優し気持ちで、犬に触れようとした。犬は、僕の指に噛み付いた。
その他
公開:20/05/24 14:42

杉将

基本的に、無、です。

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