渋滞する倦怠期

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嫌いじゃないけど、しばらく離れていたい。
それが重なって1人でいたかった。
ぼくの知らないところにいこう。黙って1人旅。
イヤホンをはめたまま、電車に乗る。
音楽は流れてはいない。
好きな音楽は君を思い出すから。
なんとなく決めた目的地に近づいてたび、周囲の人は減り、潮の匂いが増す。
静かだ。周りの音も嫌いではない。
目的地につき、コンビニで2人分の飲み物をつい買ってしまう。
ひとつは僕の好きな、もうひとつは君の好きな飲み物を。
歩く。誰も知らない街を。僕を知らない街を。
足取りは軽く、鳴らないスマホは重い。
誰もいない季節の砂浜。
僕の好きな飲み物を飲み終わった。
君の好きな飲み物を飲み始めた。
好きじゃないけど、飲み続けていたい。
不意に君の声を聞きたくなった。
スマホは相変わらず鳴らない。
その他
公開:20/05/23 15:59

偶々でかたま( そこらへん )

よろしくお願いします

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