未来から今をつくる

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「鯨岡真理さんですか」
「はい?」
夏が近づき木々の葉が青々と繁り始めたある日、家のマンションを出たところで声をかけられた。
振り向くと高校生くらいの女の子で透き通るよう白い肌と目の下の泣きぼくろが印象的な女の子が立っていた。
「"真理"は一緒なんですが"原田真理"といいますが」
と戸惑いながら返事した。
「あ、すみません。まだ原田真理さんなんですね」
"まだ"という言葉に何かひっかかった。
それに鯨岡って...
「あの私、あなたに関係があって。何いってんだか...... とにかく、未来の願いは今をつくりますよ。お幸せに」
彼女はそういうと逃げるように走っていってしまった。
変な人だなと思いながら、その事はすぐに忘れてしまった。

数年後、私は好きだった"鯨岡さん"と結婚し"鯨岡真理"となり、娘を生んだ。
娘は色白で泣きぼくろがあった。その位置は前に出会った彼女と同じ右目下の位置だった。
ファンタジー
公開:20/05/23 01:07
更新:20/05/23 01:09
タイムトラベラー 未来の娘

叶こよ( 海外、エブリスタ )

叶こよ(かのうこよ)と申します。
2020年2月25日からここで書いてます。

なかなか素敵な文章表現ができなく、日本語の難しさを感じながら書いてます。
こちらで短編を書きながら、いろいろ学びたいと思います。
よろしければいろいろアドバイスをいただければ、とても力になります。
よろしくお願いします。

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