止まった時計

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「ねぇ、なんでいつも止まった腕時計つけているの?」
俺の質問に親友は『よくぞ聞いてくれました!』と言わんばかりの表情を浮かべる。
『これは魔法の腕時計なんだ。時間を進めると…ほら、僕が少し成長しただろう?これは未来の僕の姿を映し出す魔法の腕時計なんだ』
「うん。それは分かったけど、何でその時間に止めているの?」
『実はここから先に時間を進めると心臓が痛くなってくるんだ…僕にとってこの時間が一番動ける時間なんだよ』
「そうなんだ…」
『僕からも一ついいかな?何で君も止まった腕時計つけているのさ?その時計は針を進めても君の姿は成長しないじゃないか。魔法の腕時計じゃない止まった時計に、何か意味でもあるの?』
親友の質問に俺は「よくぞ聞いてくれました!」と言わんばかりの表情を浮かべる。
「これは魔法の腕時計なんだ。この時計の針が止まっている間は、親友の心臓の病気が進行しないんだ」
ファンタジー
公開:20/05/23 19:25

どんぐり三等兵

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。

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