昨日への忠告

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その夜、スマホに一通のメッセージが届いた。
「明日の出勤は、いつもの1本前のバスに乗れ」
知らない相手だ。誰だろう。名前を見ると「明日の俺」とある。なんだ、こりゃ。
どう見てもイタズラだ。返信すれば相手の思うつぼ。無視して今日はもう寝よう。

翌朝。ふと、あのメッセージが頭をよぎる。無視しようと思っていたが、どうしても気になる。
なんだか負けた気分だが、俺はいつもの1本前のバスに乗った。

会社に着くと、何やら同僚が騒いでいる。なんと俺がいつも乗ってるバスが大事故に遭ったという。あれに乗っていたら俺はどうなっていたのか。恐ろしくなり、その日は仕事に手がつかなかった。

帰宅後、恐る恐るスマホを確認した。すると、連絡先に「明日の俺」はいなかった。しかし、その代わりに「昨日の俺」がいた。

こいつの明日が、危ない。

無視されることはよく分かっていたが、俺はそいつに急いでメッセージを送った。
ファンタジー
公開:20/05/23 17:51

ゆるき

面白かった、と読後に思っていただけるようなお話を目指していきます。
週1回以上の頻度で書いていけたらと思います。

ツイッターでも100字ちょっとという字数制限の中でお話を書いています。
https://twitter.com/yht316
こちらは基本的にお話のアイデア出しのイメージでやってます。

よろしくお願いします。

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