のぞいたセカイ
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「その野暮ったい眼鏡、いい加減変えたら?ダッサくて地味なフレームも!コンタクトにしようよ。そっちの方が絶対いいから」
「眼鏡のままで十分です。この間レンズに指紋べったり付けたでしょう。二度と触らないでもらえますか?ぶん殴りたくなるんで」
「いいじゃん。一回だけ外してみてよ。素の顔も見てみたいな。言うことが聞けないなら、実力行使に出まぁス!」
「眼鏡外したら何にも見えないんですけど。自分の足元すら見えないくらい。ぼやけた視界じゃ、歩けませんよ」
「大丈夫だよ。このまま君が不確かな世界を歩いて行くよりは」
「先輩?どこですか?見えない……先輩の姿が見えないんです!」
「知ってるでしょ。幽霊は直接見るより、眼鏡や窓、硝子を通した方が見えるって。でも、そんなもの見えない方がいいに決まってるんだから」
「何言ってるんですか、そんなのッ」
「やっぱコンタクトがいいよ。ヒドイ泣き顔もよく見えるからさ」
「眼鏡のままで十分です。この間レンズに指紋べったり付けたでしょう。二度と触らないでもらえますか?ぶん殴りたくなるんで」
「いいじゃん。一回だけ外してみてよ。素の顔も見てみたいな。言うことが聞けないなら、実力行使に出まぁス!」
「眼鏡外したら何にも見えないんですけど。自分の足元すら見えないくらい。ぼやけた視界じゃ、歩けませんよ」
「大丈夫だよ。このまま君が不確かな世界を歩いて行くよりは」
「先輩?どこですか?見えない……先輩の姿が見えないんです!」
「知ってるでしょ。幽霊は直接見るより、眼鏡や窓、硝子を通した方が見えるって。でも、そんなもの見えない方がいいに決まってるんだから」
「何言ってるんですか、そんなのッ」
「やっぱコンタクトがいいよ。ヒドイ泣き顔もよく見えるからさ」
青春
公開:20/05/20 21:27
なおみ いつる、です。
ツイッターでは「瀬々幾」と名乗っています。
一日一本を目安に書いていきます。普段は長編とか色々書いています。
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