神獣の話をしよう

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 世界には消された歴史があるというが、この世界の創作者は自身の歩みを隠す事はしなかった。
 その最たるものが神獣である。
 世界に8体が確認されているそれらは、創作者が最初に創り出した生物〈オリジン〉である。
 種別・形態に差異はあるが、全てに共通するのが山の如きその巨躯であり、遠目からは山脈が浮いているか這いずっているように錯覚する程。
 世界の始まりから生き続けているが、生殖・排泄等は確認されず、摂取しているのは空気と大気中の水分のみ。一歩歩くのに季節が一巡りしてしまうものもいれば、空を泳ぎ続けているものもいる。
 物理的、構造的にも生物として成立しえない矛盾を有しており、これの解明に乗り出し力尽きる科学者、単に創作者がそこまで頭が回らないまま生み出してしまっただけと片付ける理論家もいれば、神獣の身体に村を創り生活する信奉者や、神殺しを企てる思想集団など、様々な価値観に囲われている。
ファンタジー
公開:20/05/20 20:55
ファンタジー 世界

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

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