勇気合戦

ある学校でチキンレースが流行り始めた。最初はピンポンダッシュやスカートめくりといった簡単なことから始まったが、徐々にエスカレートしていき、終いには屋上から生徒が飛び降り、死人が出る騒ぎとなった。
学校の対応が遅かったと批判が集中すると、今度は学校を標的にしたチキンレースが始まった。最初はクレームの電話やネットで悪評を流すなど簡単なことから始まったが、徐々にエスカレートしていき、終いには教師が刺殺される騒ぎとなった。
すると警察の対応が遅れていたと批判が集中し、今度は警察を標的にしたチキンレースが始まった。最初はマスコミが叩いたり市民団体の抗議活動が連日続いたりするなど簡単なことから始まったが、徐々にエスカレートしていき、終いには警視庁が爆弾テロに遭い壊滅する騒ぎにまで発展した。
こうして抑止力を失った政府は自衛隊を派遣し暴徒と全面戦争を始めた。
これが後に勇気合戦と呼ばれる大戦争となった。