真白な空、照らすは黒い心
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雨が降っている。パラパラと、音がなる。
私は外に出て、雨に体を晒した。
ーーどうして?
脳裏に浮かぶのは疑問の言葉だった。
どうして、私を見てくれないの?
ーーあなたの引きつった笑顔が思い出される。
どうして、あの子を選んだの?
ーー私の方が可愛いのに。
私のどこがいけないの?
ーー私は…私はあなたに認めてもらいたいだけなのに。
ねえ教えてよ、じゃないと私ーー
胸のあたりを握りしめる。
嫌いだ。こんな自分が嫌いで仕方ない。
心を突いて出るのは、嫉妬と怨嗟の言葉ばかりで。
それを口に出すのは憚られるから、ずっと心の中で渦巻いていて。
自分を取り繕おうと気のいい事を考える様になって。
私はずっと、逃げ続けている。
起伏のない、白一色の空を見上げる。
綺麗だった。
私の心と違って、どこまでも清らかだった。
言葉にするのもおこがましいくらい、輝いてみえた。
私は外に出て、雨に体を晒した。
ーーどうして?
脳裏に浮かぶのは疑問の言葉だった。
どうして、私を見てくれないの?
ーーあなたの引きつった笑顔が思い出される。
どうして、あの子を選んだの?
ーー私の方が可愛いのに。
私のどこがいけないの?
ーー私は…私はあなたに認めてもらいたいだけなのに。
ねえ教えてよ、じゃないと私ーー
胸のあたりを握りしめる。
嫌いだ。こんな自分が嫌いで仕方ない。
心を突いて出るのは、嫉妬と怨嗟の言葉ばかりで。
それを口に出すのは憚られるから、ずっと心の中で渦巻いていて。
自分を取り繕おうと気のいい事を考える様になって。
私はずっと、逃げ続けている。
起伏のない、白一色の空を見上げる。
綺麗だった。
私の心と違って、どこまでも清らかだった。
言葉にするのもおこがましいくらい、輝いてみえた。
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公開:20/05/19 19:13
物語創作に興味があります。
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