勝負の行方
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主人公はお前じゃねぇ。グラウンドラインの内側で1人悪態をついた。今は運動会の最終種目である紅白対抗リレーの練習試合中だ。小学1年生から選手に選ばていた俺は最終学年の今年も例年通り出場する事になった。
そしてあいつもだ。アンカーの俺たちはほぼ同時にバトンをもらい走り出した。学年の歓声は必然と、あいつへの応援。うるせぇ。
ヤマシタだ。成績、運動ともに互角な俺たちだが性格は真逆。ヤマシタはひょうきんな性格から、人望も厚く女子人気も高かった。スペックが同じでも人付き合いが上手い人間は何事においても得をする。そんな思いがいつも俺をヤキモキさせていた。
ヤマシタはカーブのタイミングで俺を追い抜いて前に出た。俺は腕を振るスピードを緩めながら、親指と人差し指を立てピストルを模し構えた。息を切らしながら「パンッ」と小声で呟く。ヤマシタは右足から崩れようにコケ、俺はヤマシタの体をかわし先頭に立った。
そしてあいつもだ。アンカーの俺たちはほぼ同時にバトンをもらい走り出した。学年の歓声は必然と、あいつへの応援。うるせぇ。
ヤマシタだ。成績、運動ともに互角な俺たちだが性格は真逆。ヤマシタはひょうきんな性格から、人望も厚く女子人気も高かった。スペックが同じでも人付き合いが上手い人間は何事においても得をする。そんな思いがいつも俺をヤキモキさせていた。
ヤマシタはカーブのタイミングで俺を追い抜いて前に出た。俺は腕を振るスピードを緩めながら、親指と人差し指を立てピストルを模し構えた。息を切らしながら「パンッ」と小声で呟く。ヤマシタは右足から崩れようにコケ、俺はヤマシタの体をかわし先頭に立った。
ファンタジー
公開:20/05/18 22:52
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