どこにでもいそうな私の話

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夏の昼下がり、5時間目。
生ぬるい風と、先生の授業の声が眠気を誘う。ちなみに授業は現代文。
先生が羅生門を淡々と読むものだから余計にうとうときちゃう。
ふと、窓の外を眺めると、他クラスの生徒たちがプールの授業を行っていた。セミの声とジリジリと熱い太陽、夏だなぁ。あの人達はこの後、教室に戻って強烈な眠気に襲われるのだろう。そう言っている私も眠いのだけど。
さてさて、いつまでもうとうとしていられない。私は、頬をぎゅっとつねった。教科書に目を移し、授業に集中しようと先生の声に耳を傾けた。すると何故だろう。また眠気が…。うとうと…。頭がコクコクしてきて、重力に逆らってまぶたが下がってきた。
明日は本屋さんに行こう。ピンっと惹かれた本を買って、それから近くのカフェに寄れば完璧。オレンジジュースも忘れずにね。
なんて考えているのは夢の中か、現実か。それは誰も知らない。
その他
公開:20/05/18 22:42
更新:20/05/19 15:44

yuhi( 福島県 )

文章書くのがちょっと好きな高校生。
言葉を上手に紡げる人になりたい。
ぼんやりしたお話を書きます。
コメント頂けたら幸いです。
お手柔らかに…。

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