タイピング・レストラン
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僕の好きなレストランは
明るいホールに真白なクロスが掛ったテーブルが6卓あって、
各テーブルにタイプライターが置いてある。
昼食をとりにレストランに来てみるといつもの席は初めて見る女性が座っていた。
隣のテーブルに着きタイプライターを手元に引き寄せる。
まずは(コーヒー)と打つ。タイプされた文字がふわっとコーヒーに成る。
瞬間、リズミカルな打鍵音に思わず横をみた。
(ビフテキ150gレアで、トマトと人参のバターソテー、焼いたバゲット2切れ、
チャウダー、ポテトアスパラの温野菜、カフェラテ、林檎の甘煮とバニラアイス、ボンボンショコラ)
僕はピアノのように軽やかにキーを打つ彼女に釘付けになった。
そして今度はナイフとフォークを華麗に振るって山程の料理を容易く平らげると、
「お先に」と言うように僕に微笑んで店を出ていった。
料理だけじゃない。僕の心も彼女に打たれてすっかり飲み込まれてしまった。
明るいホールに真白なクロスが掛ったテーブルが6卓あって、
各テーブルにタイプライターが置いてある。
昼食をとりにレストランに来てみるといつもの席は初めて見る女性が座っていた。
隣のテーブルに着きタイプライターを手元に引き寄せる。
まずは(コーヒー)と打つ。タイプされた文字がふわっとコーヒーに成る。
瞬間、リズミカルな打鍵音に思わず横をみた。
(ビフテキ150gレアで、トマトと人参のバターソテー、焼いたバゲット2切れ、
チャウダー、ポテトアスパラの温野菜、カフェラテ、林檎の甘煮とバニラアイス、ボンボンショコラ)
僕はピアノのように軽やかにキーを打つ彼女に釘付けになった。
そして今度はナイフとフォークを華麗に振るって山程の料理を容易く平らげると、
「お先に」と言うように僕に微笑んで店を出ていった。
料理だけじゃない。僕の心も彼女に打たれてすっかり飲み込まれてしまった。
ファンタジー
公開:20/05/19 15:54
文章を書く練習中です
よろしくお願いします
市杜 七(いちと しち)
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