僕が1番怖いもの

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僕が1番怖いもの。
それは忘れもしない。時間制限タイプの怪談だ。この怪談は怪談の内容を一定時間忘れずにいると、怪奇が来て死を迎えるという類もの。
勿論、回避方法をある。その怪奇の好物の絵を置いたり、足を隠すなどだ。
これがなんで僕にとって怖かったというと、忘れようと忘れようとするたび、その怪談が鮮明になっていくこと。
普段は忘れものが多かった子どものころだったが、それは決して忘れなかった。
その為、期間最終日には親におやすみの代わりにさよならといったものだ。
人間心理をついたよくできたシステム。
時間制限タイプ怪談の話を書いていて、ひとつ不思議なことがある。
昔父親は酒癖が悪く、よく殴られた。
でも怪談の期間後は飲まなくなったような気がする。多分気のせいだが、聞いてみた。
「父さん、酒やめたの?」
「……酒?飲めないなあ」
僕は立ち去ろうとした。
動けなかった。
忘れてた僕は地縛霊だった。
ホラー
公開:20/05/18 00:13
更新:20/05/19 22:01

偶々でかたま( そこらへん )

よろしくお願いします

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