可愛らしい蛾
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夜中に目を覚ますと羽音が聞こえる。
カーテンが揺らめく。
手足が冷えているようだ。
窓を閉めて布団に入ると羽音が更に大きくなる。
手足に柔らかいものが触れる。
私は携帯を頼りに怖がりながら暗闇を照らす。
そこには茶色と白のまだら模様の羽と長い触覚とつぶらな瞳。
羽音が大きくなり、布団の中で鱗粉が飛び散る。
全身を覆う蛾の大群が布団の中でひしめき合う。慌てて布団を剥がすと蛾は一斉に私の口へと入ろうとする。
「お母さん!お父さん!」
叫び声を上げながらドアノブをひねり、両親の寝室に行く。
2人は何事もなく、寝ているように見える。
「起きて、ねえ」
母と父に近づくも起きる気配はなく、そればかりか羽音が大きくなってくる。
携帯の明かりで2人を照らす。
私は腰を抜かし、家を飛び出した。
2人の目と口からは小さな蛾が顔を覗かせていた。
カーテンが揺らめく。
手足が冷えているようだ。
窓を閉めて布団に入ると羽音が更に大きくなる。
手足に柔らかいものが触れる。
私は携帯を頼りに怖がりながら暗闇を照らす。
そこには茶色と白のまだら模様の羽と長い触覚とつぶらな瞳。
羽音が大きくなり、布団の中で鱗粉が飛び散る。
全身を覆う蛾の大群が布団の中でひしめき合う。慌てて布団を剥がすと蛾は一斉に私の口へと入ろうとする。
「お母さん!お父さん!」
叫び声を上げながらドアノブをひねり、両親の寝室に行く。
2人は何事もなく、寝ているように見える。
「起きて、ねえ」
母と父に近づくも起きる気配はなく、そればかりか羽音が大きくなってくる。
携帯の明かりで2人を照らす。
私は腰を抜かし、家を飛び出した。
2人の目と口からは小さな蛾が顔を覗かせていた。
ホラー
公開:20/05/17 21:46
試しに小説を書いてみようと思いました!
短めの内容だと伝えたい言葉のすべてを入れることができないので難しいですけど、なかなかやりがいのあるものだと感じます!
良かったらコメントなどもどうぞ!
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