猫絵十兵衛(山形の昔話) 番外編
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あるところに十兵衛という飴売りがいた。十兵衛は貧しかったが、飴はちっとも売れなかった。
ある日十兵衛が歩いていると、いつの間にか人の姿が見えなくなっていた。近くの看板には「猫の国」と書かれていた。
すると前から人が歩いてくる。それは人の着物を着た猫だった。十兵衛は声を掛けた。
「ちょっとお聞きするが、なんでこんなに人がおらんのだ?」
すると相手は突然泣き出し、言った。
「もともとここには沢山の猫が住んでいたのです。しかし突然大きな鼠が現れ、私たちを食べだしたのです。」
十兵衛はこれを聞いて、「ここは私が一つ手を打ってみましょう」といった。十兵衛はなかなか絵がうまく生き物を描けば今にも動き出しそうな腕前である。
夜になると鼠がやって来た。十兵衛は猫の絵を描き、その場に猫を出現させていった。
しかし住民の猫は言った。
「この世界では鼠は猫より強いのです。」
直後、二人は無残な姿に変わっていた。
ある日十兵衛が歩いていると、いつの間にか人の姿が見えなくなっていた。近くの看板には「猫の国」と書かれていた。
すると前から人が歩いてくる。それは人の着物を着た猫だった。十兵衛は声を掛けた。
「ちょっとお聞きするが、なんでこんなに人がおらんのだ?」
すると相手は突然泣き出し、言った。
「もともとここには沢山の猫が住んでいたのです。しかし突然大きな鼠が現れ、私たちを食べだしたのです。」
十兵衛はこれを聞いて、「ここは私が一つ手を打ってみましょう」といった。十兵衛はなかなか絵がうまく生き物を描けば今にも動き出しそうな腕前である。
夜になると鼠がやって来た。十兵衛は猫の絵を描き、その場に猫を出現させていった。
しかし住民の猫は言った。
「この世界では鼠は猫より強いのです。」
直後、二人は無残な姿に変わっていた。
ファンタジー
公開:20/05/16 17:57
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