スクールカースト

文化祭前。
クラスで謀学園ドラマのパロディを行う。
それは任侠集団育ちの熱血女教師が、おさげに眼鏡の地味な風貌で、赤いジャージを着たもの。
羞恥心のない女子生徒が「ヤン〇ミ」役。
イケメン男子5人が主要な不良生徒役。
クラス内のカーストが役回りで分かる。
僕は「中の下」。まあ、そうだな……。

学校が規定する準備時間に限りがあるため、「闇練」へ。
ガリ勉は「塾があるから」と言って来ない。
それも想定して役回りを決めたから何の支障もない。
「中の下」の僕は暇。
セリフのないetc.不良だから少しくらい抜けてもバレない。
etc.不良1人を連れ、近くのコンビニへ。
「お菓子を差し入れよう」
「イイネ」
とんがっているコーンのスナック菓子を買った。
「内側にこれを」
皆に配る前、チューブのワサビを注入。

その日の「闇練」は盛り上がった。
そして僕らのカーストも上がった。
「中の中」に……。