0
2
「どうしよう、今地下に行ったら、あの開かずの部屋のドアがス~っと開いて、顔の青い痩せた若い男が立っていて、じっとアタシのほうを見てたの~。アタシ、怖くて声も出なくて」
女は泣きじゃくった。彼女の周りに同僚達が集まってきた。
「ヤッパリ出るんだ……あの部屋」
一方
「オザワさん。僕、いま地下のあの部屋で若い女の幽霊を見ちゃいました」
「キミ。あのドアを開けたのか」
オザワさんは、笑いながら呆れた顔をして青年を見た。
「キミが見たのはユウレイなんかじゃ無いよ、ちゃんとした生きた人間サ」
「そうなんですか?」
「ああ。ドアの向こうは『生きている人の世界』。それでこっち側は『死んだ人の世界』だ。キミは死んだんだよ、先月ね。そしてここに来た。思い出してみたまえ。ここに来る前の記憶は、まるで無いだろ?」
青年は、目を丸くして卒倒しそうな顔になった。
「そんな、バカな。僕が死んでるなんて」
女は泣きじゃくった。彼女の周りに同僚達が集まってきた。
「ヤッパリ出るんだ……あの部屋」
一方
「オザワさん。僕、いま地下のあの部屋で若い女の幽霊を見ちゃいました」
「キミ。あのドアを開けたのか」
オザワさんは、笑いながら呆れた顔をして青年を見た。
「キミが見たのはユウレイなんかじゃ無いよ、ちゃんとした生きた人間サ」
「そうなんですか?」
「ああ。ドアの向こうは『生きている人の世界』。それでこっち側は『死んだ人の世界』だ。キミは死んだんだよ、先月ね。そしてここに来た。思い出してみたまえ。ここに来る前の記憶は、まるで無いだろ?」
青年は、目を丸くして卒倒しそうな顔になった。
「そんな、バカな。僕が死んでるなんて」
ホラー
公開:20/05/16 18:54
読んでいただきありがとうございます。(・ω・)/
ここに投稿する以外にも、自分のブログに同時掲載しているときがあります。
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます