呼吸
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寝転がりながら、着ている服の袖のあたりをぼうっと眺めている。よく見るとしわの形が、植物の気孔みたいだなと思う。
しばらくそのままでいると、それがパクパクと動いたような感じがした。まさに、植物が呼吸をするときに気孔を使うのと同じように。
瞬間、自分の体に異変を感じた。
スースーする。冷たい空気が体中に入ってくるような感じ。
つい先ほどまで眠気でぼんやりしていた頭が、途端にすっきりする。
「なんだこれ?」思わず独り言を呟く。
あれ?
呟いたはず、なのに、声が出ていなかった。どうしてだろう。気になって自分の口元に手をやってみる。
口、あるよな。その感触を確かめながら、鏡の前に行く。
……口、じゃない。口だったはずの場所が気孔になっている。自分の意思に関係なくパクパクと動く。
後退りしようとして気づく。足が植物の根のようになってフローリングに絡みついている。
全身の気孔がパクパクと蠢いた。
しばらくそのままでいると、それがパクパクと動いたような感じがした。まさに、植物が呼吸をするときに気孔を使うのと同じように。
瞬間、自分の体に異変を感じた。
スースーする。冷たい空気が体中に入ってくるような感じ。
つい先ほどまで眠気でぼんやりしていた頭が、途端にすっきりする。
「なんだこれ?」思わず独り言を呟く。
あれ?
呟いたはず、なのに、声が出ていなかった。どうしてだろう。気になって自分の口元に手をやってみる。
口、あるよな。その感触を確かめながら、鏡の前に行く。
……口、じゃない。口だったはずの場所が気孔になっている。自分の意思に関係なくパクパクと動く。
後退りしようとして気づく。足が植物の根のようになってフローリングに絡みついている。
全身の気孔がパクパクと蠢いた。
ホラー
公開:20/05/15 19:14
たくさん物語が作れるよう、精進します。
よろしくお願いします!
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