西洋館の幽霊(12)

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 急いで西洋館に向かい幽霊を探す。駆けつけた俺に驚いた幽霊一味は逃げ出した!
「待ってくれ! 哲志君と拓海君! 優介君の親友と見込んで頼みがある! 優介君を助ける為に協力してほしい!」
 立ち止まる2人。
「あなた誰ですか?」
 背の高い哲志君が構えた。
「俺も優介君の友達だ。君達程の仲じゃないけど。彼のお父さんに頼まれた。優介君はもう限界だ。君達じゃないと救えない! 助けてほしい!」
「…わかった。友達が言うなら…それにあいつの為ならなんでもするよ」
「哲志!」
「いいんだ拓海。お前も気付いてただろ? こんな事いつまでも続かない。何より優介を見てられない。この人は優介を友達だと言った。なら、俺達も友達だ。協力しようぜ」
「おじさん。哲志がやるなら俺も協力する。でも、俺達は優介との約束を破る事になる。絶対に俺達で優介を助けてやれるんだな? 間違いないな?」
 確信した俺は泣きながら頷いた。
ミステリー・推理
公開:20/05/16 18:00
更新:20/05/26 13:52
立中森一(たてなかしんいち) 推理物シリーズ

NORIHISA( 碧の星 )

   創作活動はこちらのショートショートガーデンが初めてです。令和元年12月31日から投稿開始しております。
 勉強になりますので、どのようなことでもお気軽にコメントいただけると嬉しいです。厳しいご意見もお待ちしております。
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