イタコのお姉さん
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仙道霊香(22)は実家の家業を継いでイタコになった。最初の依頼主は山本という夫婦だった。
「去年亡くなった山本繁美を降霊して欲しいんです。あの子にどうしても、もう一度会って話をしたいんです!」
霊香は彼らの切なる訴えに応えて儀式を行った。トランス状態に陥ると、山本繁美の魂が霊香の肉体に宿り、明らかに雰囲気が変わった。
「もしかして…繁美なの?」
霊香は膝を抱えて体育座りをしたかと思うと、その状態でゴロゴロと床を転がり出した。
「間違いないよ、母さん、これは!」
山本夫婦は興奮して霊香の後を追った。霊香はふと部屋の中央の畳をひっぺがすと床下に降りて柱をかじりだした。
「やっぱり繁美だ!」
霊香はシロアリを食べたところで降霊術を中断した。
「あの、繁美さんって誰ですか?」
「ウチで飼ってたアルマジロです!」
霊香は涙まじりに訴える。
「人間でお願いします」
こうして彼女のイタコ人生は始まった!
「去年亡くなった山本繁美を降霊して欲しいんです。あの子にどうしても、もう一度会って話をしたいんです!」
霊香は彼らの切なる訴えに応えて儀式を行った。トランス状態に陥ると、山本繁美の魂が霊香の肉体に宿り、明らかに雰囲気が変わった。
「もしかして…繁美なの?」
霊香は膝を抱えて体育座りをしたかと思うと、その状態でゴロゴロと床を転がり出した。
「間違いないよ、母さん、これは!」
山本夫婦は興奮して霊香の後を追った。霊香はふと部屋の中央の畳をひっぺがすと床下に降りて柱をかじりだした。
「やっぱり繁美だ!」
霊香はシロアリを食べたところで降霊術を中断した。
「あの、繁美さんって誰ですか?」
「ウチで飼ってたアルマジロです!」
霊香は涙まじりに訴える。
「人間でお願いします」
こうして彼女のイタコ人生は始まった!
その他
公開:20/05/15 21:59
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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