洗わない技術
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無洗米の技術は素晴らしい。広く普及し、炊事を担う人々の負担を軽くした。
米を研ぐ数分の作業でも家庭によれば1日に2回3回となり、
それが1年365日ともなれば相当の時短に貢献している事がわかる。
無洗という技術はこれからも人々に求められるだろう。
2xxx年。人類は新たに洗わない技術を開発した。
それは無洗体という文字通り身体を洗浄しなくても良い技術だ。
この技術は身体はもちろん、髪、耳、目、鼻、口が常に清潔に保たれる。
虫歯など不潔である事で罹る疾患が激減。家庭に風呂の設備がなくなり、家賃、水道料金が安くなった。入浴の時間を趣味に使えるので人生が豊かになったという声も聞かれた。本当に無洗体は素晴らしい。
ぬぅっと妻がモニターを覗き込みプーッと吹いた。
「まだそんな事考えてるの?お義母さんが言ってたわよ、あんたは子供の頃から風呂嫌いで手を焼いたって!ほら、サッサと風呂に入りなさい!」
米を研ぐ数分の作業でも家庭によれば1日に2回3回となり、
それが1年365日ともなれば相当の時短に貢献している事がわかる。
無洗という技術はこれからも人々に求められるだろう。
2xxx年。人類は新たに洗わない技術を開発した。
それは無洗体という文字通り身体を洗浄しなくても良い技術だ。
この技術は身体はもちろん、髪、耳、目、鼻、口が常に清潔に保たれる。
虫歯など不潔である事で罹る疾患が激減。家庭に風呂の設備がなくなり、家賃、水道料金が安くなった。入浴の時間を趣味に使えるので人生が豊かになったという声も聞かれた。本当に無洗体は素晴らしい。
ぬぅっと妻がモニターを覗き込みプーッと吹いた。
「まだそんな事考えてるの?お義母さんが言ってたわよ、あんたは子供の頃から風呂嫌いで手を焼いたって!ほら、サッサと風呂に入りなさい!」
その他
公開:20/05/15 14:58
文章を書く練習中です
よろしくお願いします
市杜 七(いちと しち)
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