父親の悩み
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「くっ、まさかここまでのことになっておるとは……」
「陛下、いかがいたしましょうや?」(とっとと決めやがれ、こちとら暇じゃねえんだ)
窓の外、城壁のすぐ向こうに立ち上る黒煙を見ながら、バッカーオ王国の国王デッキーア3世は考え込んでいた。
思い起こすのは最愛の娘のことば。あれだけ愛情を注いで、目の中に入れても痛くないほど可愛がり、「パパ、パパ!」と懐いていたはずなのに、13歳の誕生日を境に急に態度が変わってしまった。学園で何か言われたのだろうか?
「して、陛下……」(早くしろよ、この莫迦オヤジ!)
宰相のコッゴートイイが再度促してくる。
「ふむ、わかった。全国に檄(ふれ)を出す。今後、娘が13歳を過ぎたら、洗濯物は父親とは別にするように厳命いたせ。一切の例外を認めぬ。」
「ははっ!」(そこ? そこに行くの? お前、頭沸いてんの?)
「これで娘の反抗もおさまるかな。」
「陛下、いかがいたしましょうや?」(とっとと決めやがれ、こちとら暇じゃねえんだ)
窓の外、城壁のすぐ向こうに立ち上る黒煙を見ながら、バッカーオ王国の国王デッキーア3世は考え込んでいた。
思い起こすのは最愛の娘のことば。あれだけ愛情を注いで、目の中に入れても痛くないほど可愛がり、「パパ、パパ!」と懐いていたはずなのに、13歳の誕生日を境に急に態度が変わってしまった。学園で何か言われたのだろうか?
「して、陛下……」(早くしろよ、この莫迦オヤジ!)
宰相のコッゴートイイが再度促してくる。
「ふむ、わかった。全国に檄(ふれ)を出す。今後、娘が13歳を過ぎたら、洗濯物は父親とは別にするように厳命いたせ。一切の例外を認めぬ。」
「ははっ!」(そこ? そこに行くの? お前、頭沸いてんの?)
「これで娘の反抗もおさまるかな。」
ファンタジー
公開:20/05/15 20:00
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莫迦親
娘の反抗期
パパのパンツと一緒は嫌!
オオカミの自信作
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
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