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薄暗い帰り道、公園の前を通るとブランコが微かな風に揺れていた。何の気の迷いか、私は誰もいない公園にふらりと足を踏み入れた。
そっとブランコに腰掛けて軽く漕いでみる。風が自分の中を通り抜けた。そう、あの頃のように。
「なんで大人がブランコのってるの?」
すぐ横で声がした。見ると小さな女の子が立っている。私は慌てて立ち上がった。
「なんでだろうね…疲れてたからかな」
少女は首を傾げた。判らなくて当然だ。
「見てて!」
少女は勢いよくブランコに飛び乗ると、立ったままあっという間に高いところまで漕いだ。
「ねえ、危ないよ…」
「平気!」
上から少女が叫んだ時、ポケットから何かが飛んで、離れた草むらにぽさりと落ちた。
「何か落ちたよ…ほら」
振り返ってぎょっとした。
ほんの一瞬の間に、少女の姿はかき消えていた。
更に拾った物を見て目を疑う。
―それは私が子供の頃に流行ったキャラメルの箱だった。
そっとブランコに腰掛けて軽く漕いでみる。風が自分の中を通り抜けた。そう、あの頃のように。
「なんで大人がブランコのってるの?」
すぐ横で声がした。見ると小さな女の子が立っている。私は慌てて立ち上がった。
「なんでだろうね…疲れてたからかな」
少女は首を傾げた。判らなくて当然だ。
「見てて!」
少女は勢いよくブランコに飛び乗ると、立ったままあっという間に高いところまで漕いだ。
「ねえ、危ないよ…」
「平気!」
上から少女が叫んだ時、ポケットから何かが飛んで、離れた草むらにぽさりと落ちた。
「何か落ちたよ…ほら」
振り返ってぎょっとした。
ほんの一瞬の間に、少女の姿はかき消えていた。
更に拾った物を見て目を疑う。
―それは私が子供の頃に流行ったキャラメルの箱だった。
その他
公開:20/05/14 15:16
更新:20/05/14 15:19
更新:20/05/14 15:19
公園
ブランコ
夜
2019年11月、SSGの庭師となりました
現在は主にnote・TALES・公募でSS~長編を書いています
留守ばかりですみません
【活動歴】
・第2回 日本おいしい小説大賞 最終候補(小学館)
・第31回やまなし文学賞 佳作『雨を知るもの』
・創作大賞2025 入選 『栗と牡丹』
・SSアンソロジー『ベリショーズ』寄稿
・ホラーアンソロジー『ウタ・カタ』寄稿
【刊行】
・第31回やまなし文学賞受賞作品集(山梨日日新聞社)
・栗は月色、こがね色 和菓子処長月堂(朝日文庫)
【note】
https://note.com/akishiba_note
【Twitter】
https://twitter.com/CNecozo
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