夕飯に帰る太陽

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「今日はカレーライス。」母は言う。
元気な3兄弟は学校帰りは公園で遊び回る。
サッカーをし、ブランコにのり、鬼ごっこをし、元気に遊び回る。
とことん遊んで、腹を空かす。
そんな日常。
親に恵まれ、環境に恵まれ、そして自由に恵まれている。

同じアパートに住む、山下君。彼は一人っ子だ。
父は会社勤め、母はパートの毎日。
家に帰っても大抵、一人だ。
寂しい環境と切ない毎日。
それが彼の日常。
「今日も一人なんだよね。」彼は言った。
同じクラスの山下君は一人ポツンと家に帰る。
「今日、うちで一緒にごはん、食べない?」
太郎は声をかけた。断られた。
公園でポツンといる彼を次郎は誘った。
また、断られた。
隣の部屋の彼を三郎が誘った。
うちに来た。カレーを皆で食べた。
夕飯時、沈む太陽は山下君を家族のように迎えた。
その他
公開:20/05/12 10:57

ポエマータカノ( 横浜 )

愛を言葉で伝える事が使命だと感じている。
42歳のおじさんです。
カラオケ、料理、笑わすこと、読書、哲学、物思いにふけること大好きです。

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