ある独裁者の解放
0
1
「あああああ、めんどくせえええ!!!」
執務室をイライラしながら彼は歩き回っていた。机の上には書類が山積みになり、部下が何人か彼の顔色を伺っている。
「この程度のこと、お前らが勝手にやっておけよ。いちいち俺のところまで持ってくるな(怒)!」
「そうは言われましても、我々にはその権限がございません。ここは閣下の御裁量が必要なのです。」
「うっせえ、うっせえ! こんなことなら独裁者なんかにならなきゃよかった。」
元より彼は権力を望んでなどいなかった。偶然が重なった結果今の地位にいる。すべてのことが彼の判断を待っているようになった。
「なんのための大臣なんだよ! お前らに権限委譲するから任せた。俺は休みたいんだ。旅に出る!」
そう言って彼はワルサーPPKをこめかみに当て、引き金を弾いた。
執務室をイライラしながら彼は歩き回っていた。机の上には書類が山積みになり、部下が何人か彼の顔色を伺っている。
「この程度のこと、お前らが勝手にやっておけよ。いちいち俺のところまで持ってくるな(怒)!」
「そうは言われましても、我々にはその権限がございません。ここは閣下の御裁量が必要なのです。」
「うっせえ、うっせえ! こんなことなら独裁者なんかにならなきゃよかった。」
元より彼は権力を望んでなどいなかった。偶然が重なった結果今の地位にいる。すべてのことが彼の判断を待っているようになった。
「なんのための大臣なんだよ! お前らに権限委譲するから任せた。俺は休みたいんだ。旅に出る!」
そう言って彼はワルサーPPKをこめかみに当て、引き金を弾いた。
その他
公開:20/05/12 20:00
337
武蔵の国の辺境に棲息する“ひとでなし”のオオカミです。
ツイッター
https://mobile.twitter.com/ookami1910
タイッツー
https://taittsuu.com/users/ookami1910/profiles
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます