お気楽なスパイたち2
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「俺、実は二重スパイなんだぜ?」
叙々苑のとろける焼肉を頬張りながら、ロシアの男スパイは得意げに言った。
「ハハ。私ですら三重スパイなのにぃ。アンタってその程度なの?」
ハイボールを飲みながらUSAの女スパイは鼻で笑った。ムスッとした顔をして男スパイは私を睨んだ。
「おい、お前はどうなんだ? 日本の!」
そもそも私はただの日本のサラリーマンであってスパイじゃないし、彼らの世界の話をされてもさっぱりなのだが…とりあえず適当に答えておくことにした。
「んー、まぁ四重…くらい、かなぁ?」
「マジかよ!」
男スパイは興奮してテーブルを叩き、女スパイはハイボールを鼻から噴いた。
「すごいな! ついでにロシアに寝返らないか?」
「ダメよ、USAに寝返りなさい!」
「六重はさすがになぁ」
なぜか二人から尊敬の眼差しで私は見つめられてしまった。
そして次は銀座のバーで飲むことになった。
叙々苑のとろける焼肉を頬張りながら、ロシアの男スパイは得意げに言った。
「ハハ。私ですら三重スパイなのにぃ。アンタってその程度なの?」
ハイボールを飲みながらUSAの女スパイは鼻で笑った。ムスッとした顔をして男スパイは私を睨んだ。
「おい、お前はどうなんだ? 日本の!」
そもそも私はただの日本のサラリーマンであってスパイじゃないし、彼らの世界の話をされてもさっぱりなのだが…とりあえず適当に答えておくことにした。
「んー、まぁ四重…くらい、かなぁ?」
「マジかよ!」
男スパイは興奮してテーブルを叩き、女スパイはハイボールを鼻から噴いた。
「すごいな! ついでにロシアに寝返らないか?」
「ダメよ、USAに寝返りなさい!」
「六重はさすがになぁ」
なぜか二人から尊敬の眼差しで私は見つめられてしまった。
そして次は銀座のバーで飲むことになった。
その他
公開:20/05/11 00:54
続編です
スパイ天国
銀座の飲み代も国家機密費
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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