角が見えるフォント

言葉の角が見えるようになるフォントがあるという。
腹が立ったときに、感情のまま文字にしてSNSに投稿しようとする。すると、スマホ画面上の文字がカクカクっと音をたてて角ができる。投稿を押す前に、角に気づき思いとどまることができるのだ。
ちょっとした皮肉くらいなら、文字が右斜め上に少し角張る程度。明らかに悪意がある言葉や、誰かを傷つけるような言葉のときには、あらゆる方向へ鋭く尖る。
場合によっては刃のように尖った文字が、スマホ画面からはみ出し指先にチクリと刺さる。その言葉を投稿すれば、まわりまわって自分をも傷つけることになるという警告だ。