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僕の学校の七不思議に「逆転机」というものがある。この机でテストを受けると、点数の一桁目の数字と二桁目の数字が逆転するらしい。
ある日、サッカー部の部室を掃除していると、卒業した生徒の手紙を偶然発見した。そこには逆転机の在処が書いてあった。
僕は理科準備室の奥の物置から逆転机を探し出して、丁寧に磨き上げ、こっそり自分の机と交換した。
これで、次のテストはバッチリだ。
なんせ、確実に正解する問題だけを解いて19点に調整すれば、91点になるんだから。
いよいよテストが始まった。
僕は点数配分をよく見て、19点を取れるよう何度もその問題だけを繰り返した。
次の日の授業。
僕は返ってきたテストの点数を見て愕然とした。
12点だった。
あんなに確認したのに、なんで…。
全員にテストを返した先生が言った。
「今回のテスト、先生が間違えて答えの出ない問題を出してしまったから、全員2点プラスしといたぞ」
ある日、サッカー部の部室を掃除していると、卒業した生徒の手紙を偶然発見した。そこには逆転机の在処が書いてあった。
僕は理科準備室の奥の物置から逆転机を探し出して、丁寧に磨き上げ、こっそり自分の机と交換した。
これで、次のテストはバッチリだ。
なんせ、確実に正解する問題だけを解いて19点に調整すれば、91点になるんだから。
いよいよテストが始まった。
僕は点数配分をよく見て、19点を取れるよう何度もその問題だけを繰り返した。
次の日の授業。
僕は返ってきたテストの点数を見て愕然とした。
12点だった。
あんなに確認したのに、なんで…。
全員にテストを返した先生が言った。
「今回のテスト、先生が間違えて答えの出ない問題を出してしまったから、全員2点プラスしといたぞ」
ファンタジー
公開:20/05/10 18:10
月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。
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