般若心経トッピング、マシマシで

ある僧侶が念を料理に込める方法を開発して以来、"般若心経トッピング"が日々に疲れた現代人に大ヒット。
食べると脳内に般若心経が流れて悟りが開かれ穏やかな気分になるが、しばらくすると再び煩悩に苛まれるため、般若心経が無いと生きていけない中毒者が続出して社会問題化。過剰摂取により般若心経を唱えるようにしか話せなくなる人も発生し、法律で規制・禁止されるに至った。

結果、非合法の闇般若心経ディーラーが多数発生。純正の真言宗からの卸品や混じり気のない禅宗モノ、複数宗派ミックスで深く悟れるものなどが闇で高値で取引されるようになった。また、一部粗悪品も出回り、悪質なものだとボリウッド音楽だけでできていて全く悟れないものも。

今日もテレビでは、警察密着モノの定番として闇ディーラー摘発の模様が放映されている。
彼らが自らを般若心"業"と呼び、自身の業の深さを皮肉って笑う様子が印象に残った。