サシで勝負するおやつ・後編
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チョコレートブラウニーがクリームケーキのクリームをごっそりと剥がす。
剥がして弱くなった! とチョコレートブラウニーは思った。しかし、
「たかがクリーム! 勝ったつもりか?!」
クリームケーキはフォークでチョコレートブラウニーの体を薙ぐ。
その時。
2つのおやつが争って散らかしたキッチンに一人の老婆が入ってきた。
おやつたちは動きをぴたりと止めた。
床に散らばっている調理器具を拾いながら、老婆はおやつたちへ歩み寄る。
「あら、おいしそうなケーキが2つ」
そう独り言ちながら老婆は2つのおやつを皿に乗せた。
「チョコチップのついたクリームケーキと、クリームソースのブラウニーなんてあったかしら」
疑問を口にしつつも、老婆は2つのおやつを食べ始めた。
こうして2つのおやつの戦いは幕を閉じた。
はたして、このおやつたちは老婆の胃の中でも戦うのであろうか。それは誰も知らない。完
剥がして弱くなった! とチョコレートブラウニーは思った。しかし、
「たかがクリーム! 勝ったつもりか?!」
クリームケーキはフォークでチョコレートブラウニーの体を薙ぐ。
その時。
2つのおやつが争って散らかしたキッチンに一人の老婆が入ってきた。
おやつたちは動きをぴたりと止めた。
床に散らばっている調理器具を拾いながら、老婆はおやつたちへ歩み寄る。
「あら、おいしそうなケーキが2つ」
そう独り言ちながら老婆は2つのおやつを皿に乗せた。
「チョコチップのついたクリームケーキと、クリームソースのブラウニーなんてあったかしら」
疑問を口にしつつも、老婆は2つのおやつを食べ始めた。
こうして2つのおやつの戦いは幕を閉じた。
はたして、このおやつたちは老婆の胃の中でも戦うのであろうか。それは誰も知らない。完
ファンタジー
公開:20/05/10 15:40
更新:20/05/10 15:42
更新:20/05/10 15:42
Terveisiä kaikille! はじめまして、みなさん! 御米恵子(おこめ けいこ)と申します。
趣味でフィンランドの叙事詩『カレワラ』の研究をしたり、小説(現代ファンタジーが好きです)を書いたりしています。
ご興味がありましたら、小説投稿サイト「小説家になろう」あるいは「小説を読もう!」にて「御米恵子」で検索をかけて読んでいただけると嬉しいです。
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