始まりはティーカップ

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人口爆発。資源の枯渇。人々は地球に生きる上で大きな問題に直面していた。
ある研究者が「人を小さくしてはどうだ?」と言った。
ティーカップアニマル。動物を小型化させ、愛玩用に作り上げる技術を人間に使えばどうだろう?
食糧問題に居住問題。小さくする事でそれが解決するのではないだろうか?
暴論ではあったが他に意見もなく、それは採用された。
ティーカップアニマル技術を使い、小型化させられた人間はペットボトルへと詰め替えられた。これ以上大きくさせない為である。
高い技術力を持つが故に、手足を必要とする作業は今の世の中にない。
人々はペットボトルの口から頭だけを出し、体は容器の中に収めた。
亀のようなその姿だが、人は狭い場所で意外と落ち着くという性質を持つ。
計画は順調で、ペットボトル人間は次第に増えて行った。

なお、これは未来の話ではなく過去の話である。
その証拠にオーパーツ「こけし」が存在する。
SF
公開:20/05/08 19:29

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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