卵産むシジミ

酒飲みの私はシジミ汁が好きだ。
二日酔いにはシジミ汁。
お腹に優しい。
殻から顔を出すまで火をかける。
じっくりコトコト、本だし入れて、白味噌でとく。シジミエキスがたまらない。
人にはオンリーワンの才能がある。
他人では真似出来ない使命がある。
その一つの事を見極め、それをコツコツ磨く。
鍋の中に滲み出たシジミエキスはシジミの才能、二日酔いを癒やすという使命。
だからエキスを出す事に没頭し、命尽きる。
何人もの人が癒やされ、励まされ、又、明日、頑張ろうという気にさせる。
しかし、シジミのように、命尽きるまでという覚悟がなければその人の才能は花開かない。
そうであるからこそ、自分を大切にし、ちゃんと向き合い、意識して、全力で毎日生きる事が有意義なのだと思う。
シジミは極上のエキスを生む。
そして、それは金の卵が持つ才能。