寝ている缶切り

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退屈な日常。変化の無い日々。
凝り固まった思考。私は頑固だ。
周りを乱さずただ息を潜め、様子を探る。
前向きではいるが、自分の考えに執着し、これでいいのだと突き進み、立ち止まる。

歳を重ねる度に思う。若い時は素直だった気がする。
逃げ場がなくなった頭の中の思考は悲鳴をあげている。
そんなに余裕もないのかと。
根拠のない自信と失敗なんて関係ないという頑固さはどれだけの人を傷つけ、成長のさまたげになっている事に思い至らない。

退屈な日常にしているのは自分であって、変化の無い日々にしているのも自分であって、望んているからこその現実。

悲しみや苦しみからの脱却が鍵になる事も分からず、自分のせいだとは思わず、成長の機会から遠ざかる。
そこに寝ている缶切りは私の思考に余裕という穴をあけ、息苦しさからの脱却と新たな気付きへの鍵となる。
その他
公開:20/05/08 13:06

ポエマータカノ( 横浜 )

愛を言葉で伝える事が使命だと感じている。
42歳のおじさんです。
カラオケ、料理、笑わすこと、読書、哲学、物思いにふけること大好きです。

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