ハム園

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目覚めると
原っぱに横たわっていた。

ここは一体どこだ?

さっきまで里子と
散歩をしていたはずなのに。

辺りを見回すと、
いくつかの遊具と
BBQ場があるのを確認した。

ジュワッと香る、肉の匂い。

広場の立て看板には、
縦書きで「公園」と書かれている。

なるほど。
里子がここまで
連れてきてくれたんだろう。

「あ、三元!起きたんだ。
ママが、今日の夕飯はハムカツにするって」

そうか。皮肉なことに
里子とも今日でお別れか。

突如、背後から現れた
白い作業着の男たちに囲まれる。

すかさず、台座のついた
「ポークリフト」に
俺は担ぎ上げられた。

ブタれて、意識が豚(トン)で、
まぶたをピッグピグさせてるうちに。

里子。たしか苗字は伊部だっけ。
楽しかったよ―アンタと遊べてさ。

ジュワッと香る、肉の匂い。

広場の立て看板には、
縦書きで「ハム園」と書かれていた。
ミステリー・推理
公開:20/05/09 11:13

モリソン( 名古屋 )

名古屋の会社員兼執筆家です。
普段は54字の物語をメインに書いていますが

ショートショートの魅力にもハマったので
皆様を参考にこれから様々な作品にも
チャレンジしていきたいです(^o^)

よろしくお願いします!

得意ジャンル
・言葉遊び系
・会社員系
・ファンタジー系

挑戦したいジャンル
・SF系
・恋愛系
・ミステリー系

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