尻兄弟

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なあミギー。

なに、ヒダリ。

ちょっと痒くなったから掻いてくれよ。

え、お互いギュッって力入れればいいのか?

いや外側が痒いんだよ。

外側は届かないだろ。ご主人様に言って、手で掻いてもらえよ。

そうなんだけどさ、できることは自分でやらないといけないと思って。

え、ヒダリさー、もしかして、独立考えてるの?
あ、わかった。お前好きな子できたのか。

ヒダリ「…」

誰なの?

ヒダリは、ミギーの尻元で小さな声で教えてくれた。

あの子か。けっこう大きいな。

ば、ばか。大きい声で言うなよ。ヒダリは真っ赤になった。

そうか。お前が左だからあの子の右ってことか。
俺も将来のことを考えないといけないのかな。

3分後、ミギーは宣言した。
俺この家継ぐことにしたよ。

もう決めたのかよ。

うん。尻が軽いって俺らの中では最高にクールだろ。

だな。今夜はお互いの将来に乾杯するか。
青春
公開:20/05/09 10:04
更新:20/05/09 12:08

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