バカども
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男子小学生なんて、もれなくバカだ。
俺たちもバカだった。
小学校の時、転校生がやってきた。
俺たちの地域はみんな同じ形のランドセルだった。
色も男は黒、女は赤が当たり前だった。
ところがその子のは形が違った。色も茶色だった。
物珍しさと、その子の名前が不思議な響きだったことがきっかけで、俺たちはその子をからかった。
ある時、学級会が開かれた。
その子は泣いていた。
そんなつもりはなかったが、思い返せばどう考えても俺たちがいじめていたのだ。
悪いのは俺たちだ。
ところがその子はこう言った。
「先生が私の名前を○○と言ったせいでこうなったんです」
最初の紹介の時、先生のイントネーションがちょっと違ったのだと。
多分、そんな事実はなかった。
でも、その子は俺たちを悪者にすることを避けたのだ。
バカな俺でもはっきりわかった。
「そうか、すまない」
先生は誤った。
俺たちはバカだった。
俺たちもバカだった。
小学校の時、転校生がやってきた。
俺たちの地域はみんな同じ形のランドセルだった。
色も男は黒、女は赤が当たり前だった。
ところがその子のは形が違った。色も茶色だった。
物珍しさと、その子の名前が不思議な響きだったことがきっかけで、俺たちはその子をからかった。
ある時、学級会が開かれた。
その子は泣いていた。
そんなつもりはなかったが、思い返せばどう考えても俺たちがいじめていたのだ。
悪いのは俺たちだ。
ところがその子はこう言った。
「先生が私の名前を○○と言ったせいでこうなったんです」
最初の紹介の時、先生のイントネーションがちょっと違ったのだと。
多分、そんな事実はなかった。
でも、その子は俺たちを悪者にすることを避けたのだ。
バカな俺でもはっきりわかった。
「そうか、すまない」
先生は誤った。
俺たちはバカだった。
その他
公開:20/05/08 03:10
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