No regret

部屋の掃除をしていると、懐かしい写真が出てきた。
小1の時の写真。
そこには、ひっちゃんが写っていた。
「ひっちゃん、元気かな・・・」
僕は、ひっちゃんのことが好きだった。
席が隣で、国語の教科書を忘れた時に見せてもらった。
その時から意識したのだと思う。
日直になり、どの仕事も2人で協力し合って行った。
放課後。
日直としての残りの仕事をしていた。
僕は黒板を消し、ひっちゃんは日誌を書いていた。
「ねえ」
「うん？」
「これ、職員室に届けてくるね」
「うん。よろしく」
「待っててね。一緒に帰ろう」
「え！？」
ひっちゃんは教室を出て日誌を届けに行った。
僕は・・・。



「あれから全然話さなくなったんだよな」
20年前の自分に言ってやりたい。
今後悔していることを。
僕は男友達にからかわれるのが嫌で1人で帰ってしまったのだ。
ごめん。
・・・今さら言ってもな・・・。