溝家族

遠い所をどうも。
僕の家族は皆、生まれつき胸から溝が突き出ていまして。多くの方は見えずさわれず。服などは透過します。僕らは気持ちを形にし、この溝を通じて送り合うんです。
幼い頃、悪戯を母に叱られながら泣いていたら、神妙な顔の兄の溝からふわふわした毛玉が送られてきて。胸に届くと、
「もうやるなよ。あとで散歩行こ」
と優しく微笑む兄が頭に浮かびました。
父の好物に「ごめんなさい」を込めて送り、
「謝るときは相手の目を見て声に出せ」と諭されたことも。
成長すると溝が大きく深くなるのは喜び、でも家族の常識は世間の人間関係の非常識でした。

妻は溝持ちですがたまたまですね。
送受に効果的な溝や物については、子どもを含め家族皆で日頃から研究してきました。
その成果が新発売の「溝 選択&移動ゲーム」です。移動させる対象と溝の種類を選び、溝から別の溝へと対象物を立体的に運んでいきます。
ぜひご家族全員で！