人型家族

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父はサラリーマン、母は専業主婦、一人息子は小学生。一般的な家族に見えるが彼らは人間ではない。人型の機械人間。政府によって生み出された。彼らは国民の危機に立ち上がる。有事以外は正体を隠し生活している。それにより彼らのスーパーコンピュータは成長する。

ある日、父が故障した。原因は搭載するスーパーコンピュータのオーバーヒート。情報量が多すぎた。父は政府から「市民に危害を加える可能性あり」と判断が下された。廃棄処分は母と息子が行う。壊れた父は抵抗し、事態は父と母子との闘争に転じた。

機械人間の戦いは止むことがなかった。自ら新たな機械人間も増やした。新たなテクノロジーも次々に開発した。他星を開拓し、時間旅行も可能にした。新たな文化や風習、宗教も作った。機械人間は、自分に作れないものを探す方が難しくなっていた。気づくと大昔に、人間は絶滅していた。機械人間は、再現率100%の人間の開発を始めた。
公開:20/05/06 09:15

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