日本むかし家族

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玉手箱を開けると浦島太郎はお爺さんになってしまいました。がっくりした太郎は川で洗濯をしているお婆さんと出会い、流れてきた大きな桃を一緒に拾い上げてお婆さんの家へ運びました。「一人暮らしで食べきれない、二人で食べよう」とお婆さんが桃を切ると、中から男の子の赤ちゃんが飛び出してきました。桃太郎と名付け、これも何かの縁と三人で暮らすことにしました。
大きくなった桃太郎が鬼を退治に鬼ヶ島へ行ってしまい、寂しくなった二人は犬を飼いました。犬が裏山で「ここ掘れワンワン」と吠えるので掘ってみると、金色に光る竹が現れました。竹を切ると中に小さな女の子がいたので、かぐや姫と名付け育てました。かぐや姫は美しい娘に成長すると、月の都に帰ってしまいました。
寂しくなった二人の元に小指ほどの男の子が生まれました。一寸法師と名付けて可愛がっていると、芝刈りに行ったまま行方不明になっていたお爺さんが帰ってきましたとさ。
その他
公開:20/05/06 05:03
更新:20/05/06 07:10

むう( 地獄 )

人間界で書いたり読んだりしてる骸骨。白むうと黒むうがいます。読書、音楽、舞台、昆虫が好き。松尾スズキと大人計画を愛する。ショートショートマガジン『ベリショーズ 』編集。そるとばたあ@ことば遊びのマネージャー。

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