時空家族

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「あれ?また母さんどっかいったの?」
調理中の鍋がぐつぐつと煮えている。床におたまが落ちていた。ワインの瓶がキッチンの上に立っていた。母さんは、そう料理しながらワインを飲むのが大好きなのだ。軽く酔いが回ったところで、時空の隙間にすっぽりと落ちていった。今度は何時代に行ったんだろ。いつものことだからと大して気にもとめずにいる。取り合えず煮ている鍋の火を止めた。父さんが、「どうする?先食べ始めるか」僕は、「少し待とうよ」といった。やがて、キッチンタイマーがけたたまくなると、母さんが帰ってきた。「もう、いつもどうなってるのよ」そういいながら、キッチンに戻っていた。「鍋の火止めてくれたんだね」僕は、「今度はどこに行ってたの?」今回は、「未来に行ってたみたい。みんな大きくなって家にはだれも居なくなってた」そういうと、「夕飯にしましょう」といってテーブルにみんな集まった。これから,未来の話を聞く。
SF
公開:20/05/06 06:00
更新:20/05/06 09:30
〇〇家族

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