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別れようって言われた。
仕事から帰ってきて、ご飯を食べようとしたときに。いつものように食卓には花と沢山の食事が並べられていて、食卓の匂いに期待していたときに伝えられた。
先週、買い物帰りに嬉しそうに赤い花を抱えて帰ってきたばかりなのに。
別れの理由を聞いても彼女は下を向いたまま黙ってご飯を食べている。今まで俺の態度が悪かったよね、もっと手伝うし。どれほど喋ってもこちらを向いてはくれない。
彼女は箸を置いて顔をあげた。そして言った。
「それなの?」
キクを指して彼女は、俺に悲しそうな顔を向けてくる。思い当たる節は何もない。花を買ってきたのは彼女だし、彼女が水をやると言ってたはず。
キクの花びらがヒラリと一枚落ちた。
彼女は言った。
「赤いキクの花言葉知っている?I Love youって言うんだよ。私は与えてきたよ」
俺は彼女にいったい何を与えてきただろうか。
仕事から帰ってきて、ご飯を食べようとしたときに。いつものように食卓には花と沢山の食事が並べられていて、食卓の匂いに期待していたときに伝えられた。
先週、買い物帰りに嬉しそうに赤い花を抱えて帰ってきたばかりなのに。
別れの理由を聞いても彼女は下を向いたまま黙ってご飯を食べている。今まで俺の態度が悪かったよね、もっと手伝うし。どれほど喋ってもこちらを向いてはくれない。
彼女は箸を置いて顔をあげた。そして言った。
「それなの?」
キクを指して彼女は、俺に悲しそうな顔を向けてくる。思い当たる節は何もない。花を買ってきたのは彼女だし、彼女が水をやると言ってたはず。
キクの花びらがヒラリと一枚落ちた。
彼女は言った。
「赤いキクの花言葉知っている?I Love youって言うんだよ。私は与えてきたよ」
俺は彼女にいったい何を与えてきただろうか。
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公開:20/05/05 13:42
更新:20/06/05 21:41
更新:20/06/05 21:41
休学したりしてまだ大学生。作家になりたいと考えています。そのためにもコメント沢山お願いします!見るに耐えれるものになるはずです。
ジャンルはなんでも屋です。
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