コーラ先生

1人で留守番をすることになった僕に、母さんがコーラを買ってきた。
なんでも【コーラ先生】というらしい。
1人だとダラダラする僕の宿題が終わるまで、見張っててくれるそうだ。
宿題を終えたらコーラをあけて、ご褒美にひと口飲める。

母さんを見送ってさっそく宿題にとりかかる。
本当に見てるのかな…
試しに僕は、宿題の途中でコーラをあけてみた。

「コーラ！！」
わーーーー！
怒られたことにも驚いたが、予想通りの文言が可笑しくて、宿題なんて手につかない。
いつまでも笑う僕に激怒したコーラは、僕めがけて噴火した。
プシューー！
僕はコーラまみれになった…
これはいかん。
僕は次の日から、コーラ先生に見守られながら、真面目に宿題をした。

最後に飲む、たったひと口のコーラはおいしい。
欲を言えばもう少し冷やしたいところだが、コーラ先生は寒いところが苦手だ。
ペップシ。
ほら、またくしゃみした。