仕事にならなくなる光

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その光を浴びるとたちまち戦意を失わせることができる照明が軍で密かに開発されていた。軍に強力なコネを持つ我が社の社長はその照明を手に入れることに成功した。我が社のライバル、A社の社員らにその光を浴びせ仕事をできなくしてしまい、一気に我が社のシェアを拡大しようというのだ。A社のビルは我が社の隣だからその入口に向けて照明をセットすれば、もれなくA社の社員を無気力化できるというわけだ。

だが仕事にならなくなったのは我が社の方だった。秘密兵器の照明には膨大な電力が必要だったのだ。おかげで我が社は停電が頻発、逆にA社は休みをたっぷり取った社員たちから斬新なアイデアがたくさん出されヒットを商品が連発したのだった。
その他
公開:20/03/01 23:20

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