ヒナちゃんに手を出す変態はこうなる

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 浜松市サザンクロス商店街には、名物となっている子供がいる。ペンギンを愛するあまり、ペンギンの着ぐるみ姿でおつかいをするヒナちゃんである。
「一人でおつかいなんて偉いねぇ」
 お店のおばさんが声を掛けると、ヒナちゃんはいつもこう答える。
「ヒナちゃんね、お父さんね、目が見えないの。だからね、ヒナちゃんが買うの!」
 それを聞いておばさんは胸が詰まる。偉いわ。でも、だからって一人で大丈夫なのかしら?
「ヒ、ヒナちゃん? ぼ、僕が手伝ってあげよっか?」
「ん?」
 根暗そうな見知らぬ青年が声をかけてきたと思った、その刹那、その青年の背後に一人の紳士が立っていた。
「死ねえええ!」
 紳士は青年を宙に放り投げて、キン肉マンの必殺技、キン肉バスターをキメる。
「ぐほあ!」
 青年は気絶して地面に転がった。
 紳士はそのまま無言で立ち去っていく。
「ねえ、こういうこと、よくあるのかい?」
「うん!」
その他
公開:20/02/29 20:40
ヒナちゃん 例の紳士

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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