フェアリーモード+(3)曽根さんもビックリ、新ユニットメンバー 後編

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 曽根さんの登場に、他の三人のメンバーは驚いたようだ。その醸し出す負のオーラは強烈だが、それはアイドルというカテゴリーからは遠く離れているように思える。なんでこんな人が? という沈黙。
 桧山は取り繕うように引き攣った笑顔を浮かべて、パチンと手を叩いた。
「さ、それでは貴女たち新ユニットの結成を記念して…」
「ちょっと待ったああああ!」
 ドン! と大きな音と共に扉が開く。
 一人の紳士が現れた。
「あ、貴方は、年に一度しか顔を出さないという伝説のプロデューサー!」
 驚きの声を上げる桧山に、紳士はさらに驚くべき発表を行った。
「この子も、メンバーに入れろおお! 拒否権はない!」
 紳士は右手に掴んでいた幼女を床に置く。ペンギンの着ぐるみ姿が可愛らしい。
「あのね、南極でペンギンさんとライブするの!」
「へ?」
 史上最年少アイドル、5歳の天使ヒナちゃんである!桧山は頭がくらくらしてきた。
青春
公開:20/02/29 20:09
更新:20/03/04 19:55
曽根さん フェアリーモード+ 例の紳士 ヒナちゃん 桧山 きらり ほのか れい

水素カフェ( 東京 )

 

最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。

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