帰り道の忘れ物

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旅先でインスタ映えする写真を撮ることに夢中だった私は悪霊が封印されてるお札をうっかり剥がしてしまった。
長き封印から解かれた悪霊は私の乗る車に憑りつくと積年の恨みを晴らすべく走り出した。
私が必死に抵抗するも車の自由は効かず、その速度を上げていく。
そんな時だ。後ろからやってきた車が私を煽ってきた。
そうしたくなる気持ちも分からなくない。だって憑りつかれた車は時速20キロをやっと越えたところだ。そりゃ迷惑だろう。
そして何度目かのパッシングで私の堪忍袋の緒がついに切れた。
私は悪霊から車の自由を取り戻すと一気に速度を上げた。
『我を忘れるほどの怒り…おお怖い怖い…そんなおなごこちらから願い下げじゃ…』
悪霊はそう言うとどこかに行ってしまったが今の私には関係ない。
ああ…この風を切る感覚、やっぱり最高!
家に帰った元走り屋の私は反省した。忘れていた感覚が戻ってしまった。女子力がまた低下した…
ホラー
公開:20/02/28 19:00

どんぐり三等兵

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。

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