三匹の猫

出会いは9月20日。台風がきた翌日のことだった。

まだ子猫だった3匹とは、偶然の出会いだったが、ある種、運命的なものでもあった。

私が最初に観たのはキジトラの子。そして同居人が観たのは白にキジトラの斑点が混じった子。それぞれに日にちも場所も別々の出会いだった。

その日、彼らを連れて私のアパートにやってきたのは白黒の子だった。柄は三者三様だったが、尻尾の曲がり具合やいっしょにいたところなどから兄妹だと推測された。

訳あってキジトラのメスはいなくなってしまったが、残ったオスの兄弟は、様々な病気を乗り越え、2009年、2011年まで生きた。今思えば、病弱な弟の面倒を看てくれとでも言わんばかりに、あの日彼らはやってきたのかもしれない。

そんな彼らの推定誕生日が今日である。生きていれば30才になっていた。

出会ってくれてありがとう。