プラネタリウムを楽しませたくない

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小さな星は常に数え切れないほどあり誕生と消滅を繰り返している。

ある時一等級程の星が輝きだし観客の目を奪ったが時と共にその星も消え時代が進む。
観客がそのプラネタリウムでもっとも見惚れ自然とどよめいてしまう程の星が現れた時、あれだけ大きく綺麗な星だと閉館も間もなくだろう。と、皆が悲喜こもごもであった。
成長を続け星団を形成しさらに増したその輝きは観客を魅了し続けた。どよめきも消え、静かにうら悲しくも目に焼き付けようと皆が熱い視線を送っていると次第に星が霞みだした。夜が明け星が見えなくなっても皆の視線は変わらずとうとう皆の熱い視線でドームは燃えてしまい「見事な癌の転移でしたね」「癌は始めてでしたが美しいものですね」と観客は他のプラネタリウムを目指す。

誰もが数え切れないほどの星を持っている。
ファンタジー
公開:20/02/29 06:43

たくや

自由に楽しくやってます。

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