林家の嫁3

長男の嫁が倒れた。
長男が出張に行って1ヶ月。
私はこんなによくしているのに解せぬ。

「あんたがストレスかけすぎじゃないの」
「あんないい嫁、なかなかいないよ。よくしてあげないと」

長年友達である順子と銀子は、いつも私より嫁の味方だ。
普通、友達なんだから同調したり共感したりしてくれればいいのに。

こんなに嫁によくしている姑はいないはずだ。

よくしてるって、どんな風によくしてあげてるのかという順子の質問に私は病気の嫁にマッサージしたり、神経を使って料理を出していると答えた。それなのに

「マッサージをしてやったら強すぎて痛いっていうし、スタミナ料理を作ったら食べれないっていうんだよ」
「どんな料理？」
「餃子とかニンニクたっぷりの炒め物とか」
「そんな弱った体にそんなもん食べれんよ」